
冬になると、必ずと言っていいほど暖房器具を使用します。しかし、暖房器具を使用した場合、その暖房費がかなりの額になってしまうというケースも珍しくありません。そのため、どうにかして暖房費を節約する必要が出てきます。
では、冬の暖房費が高額になってしまった時、どうやって節約すれば良いのでしょうか。その節約術を紹介しましょう。
暖房と冷房、室内気温を快適なものにするという目的は同じですから、それほどその費用も変わらないと思われがちです。しかし、蓋を開いてみると、実は暖房代の方が冷房代よりも高くなります。
その理由の一つとして、室外気温と室内気温の温度差が挙げられます。例として、2016年1月と8月の東京の平均気温を見てみると、1月は6.1度、8月は27.1度でした。
快適だと感じる室内温度は、夏は高く見て28度、冬は低く見て18度が目安だとされています。上記の外気と室内気温の差を比べると、夏は約1度の差なのに対し冬は約12度の差となります。冬はこの大きな気温差を空調設備で埋めるため、暖房代の方が冷房代よりも高いという現象が起こるのです。
暖房代の方が冷房代よりもコストが高く付くもう一つの理由は、様々な暖房器具が多いという点が挙げられます。夏の空調設備としては、ほとんどがエアコンや扇風機などです。エアコンや扇風機は、電力を使用しているものですので、それほど高い費用はかかりません。
その点、暖房器具についてはエアコンだけではなく、石油ファンヒーターやストープなど、多様な暖房器具があります。
これらの暖房器具で、石油や灯油を使うタイプのものは、エアコンよりもコストが高いです。そのため、結果的に暖房代を押し上げることに繋がります。
エアコンの暖房で一番電力を多く消費するのは、室内気温を高くする時です。ですので、運転中であったとしても、室内気温が一定まで高くなっていればそれほど電力は使われません。
エアコンを頻繁に付けたり消したりしていると、消している際に気温が下がり、次に付けた時にまた多くの電力を使って室温を高めることになります。そうなると、コストパフォーマンスはとても悪い状態になるでしょう。
このような理由から、エアコンはある程度は付けっぱなしにしておくことで電力を節約することができます。
エアコンの節約をしたいのであれば、温度調整の設定を自動運転にしておくと良いです。自動運転にしておくと、エアコンが快適な温度に自動的に調節してくれます。自動的な温度調整によって、エアコンにとって効率の良い方法で部屋の中の気温が温められます。
自分で温度を設定している場合、設定温度を低くしてしまい、効率よく部屋が温まらずに結局コスト増になることがあります。このため、自動運転に設定するだけでも、電気代に大きな差が出てくるのです。
エアコン料金の節約については、部屋の構造を変えるという方法もあります。その一つとして、窓ガラスを暖房に効果的なものにするという方法が効果的です。
二重ガラスや複層ガラスなど、一部の特殊なガラスは室内の熱を逃さないように働いてくれます。この効果によって、エアコンが部屋を温める労力を減らすことができます。
エアコンのフィルターなどが詰まっており、温風が届く効率が悪い場合、必然的にエアコン料金も上がってきます。そのため、掃除などの手入れを十分に行っておきましょう。
こまめに掃除をしておけば、フィルターの詰まりによって部屋の温まりにくさを回避できます。
その頻度としては、最低でも月に一回、できれば半月に1回のペースで行うのが理想です。
冬に扇風機を使う。それは間違いだと思われるかもしれません。しかし、エアコンの節約の上では、冬でも扇風機は一役買ってくれます。
扇風機は、部屋の上部に溜まりがちな暖気を隅々まで行き渡らせてくれる役割をしてくれます。
そのため、エアコンを付けつつ、扇風機を天井方向に向けてかけると、暖気が部屋に分散して全体を暖かくしてくれます。
空気の回転が悪い部屋は、扇風機の活用をオススメします。
ついつい高くなってしまいがちな暖房ですが、今回紹介した方法は、どれも暖房代を減らす上で使える方法です。
効果的に、そして賢くエアコンを使っていきましょう。そうすれば、快適に過ごしながらエアコンの費用の高騰を抑えることができます。
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